令和4年12月の津山市議会定例会では、さまざまな重要議題が挙げられた。特に注目されたのは、津山市の教育行政や市民福祉に関する施策、そしてスマートシティ推進に関する新たな取り組みについての議論である。
議案質疑の中で、三浦ひらく議員は、今までに実施されたスマートシティ推進協議会とワークショップについて明確な進捗を求めた。桑村副市長は、協議会では地域のデジタル社会のビジョンを共有し、今後も市民の意見を多く聞きながら推進していく意向を示した。また、企画財政部長は、ワークショップの成果を生かし、さらに市民が参加しやすい施策展開を進めるとも述べた。
また、まちじゅう博物館構想関連の議論では、市民と有識者が意見を交換し、その結果をもとに設計が進むことが期待されている。この構想には、地域の歴史や文化を活用した観光資源の開発が含まれ、津山市の魅力向上に寄与する可能性がある。
一方、harassmentの問題についての課題として、教育現場のパワーハラスメントに関する議論も起こった。中村聖二郎議員が提起したこの問題に対し、津山市は職員の意識を高め、健全な職場文化を築くための取り組みを進める必要があると議論された。
さらに、最近の不登校問題に関しても質疑が行われ、教育次長は、不登校は複合的な要因によって起こるものであり、単純に一つの要因に帰属できるものではないとの見解を示した。市は今後も不登校に対する対応強化を図り、支援ネットワークをさらに充実させる方針である。
特に、津山・英田保健医療圏内での医療体制についても言及があり、コロナ禍を背景に医療資源の状況も厳しくなっていることから、地域医療の充実が求められている。
この会議では、各議員が様々な意見を述べ、今後の施策に対する期待や課題が共有された。市政府としても、来年度への施策展開や地域特性を生かした取り組みの強化が求められる。また、市民が抱える生活課題についても継続的に注目していく必要がある。