令和2年12月津山市議会定例会では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策や医療体制についての質問が多く寄せられた。これに対応した市長の谷口圭三氏は、事業所の支援として、様々な施策が効果を上げていると強調した。
また、議会では、感染症対策に関する具体的な取り組みが求められ、特に教育旅行振興事業やスポーツ大会・合宿誘致事業には市外からの参加者が増える可能性があることから、慎重な進行が必要との見解が示された。
教育旅行振興事業の実績に関しては、津山市への誘客を図る施策がすでに行われており、秋以降にはキャンセルも発生しているとのことだ。市側は、この状況を受けて、来年度の事業実施について再評価を行うことを示唆した。特に、教育旅行の目的が何であるのか、その意義についての理解を深め、市民との連携を強化することが重要であるとされた。
さらに、市直営の保育所や私立保育園、児童クラブなどに対する慰労金支給について議論が行われ、公立職員には支給しない方針が確認された。しかし、周辺自治体では公立も含めて支給される仕組みがある事例もあり、市民の意見を反映させるべきとの意見が相次いだ。
津山市の保育・教育環境については、特別支援教育の拡充やネットワーク形成が進められつつあるが、実際にその施策がどれほどの効果を上げているかが検証される必要があるとされ、今後の動きに注目が集まる。特に、医療的支援を必要とする子供たちを受け入れる環境づくりが進められ、成果と課題についての情報共有が求められた。
最後に、グラスハウスについての議論が続き、民間事業者による効果的な運営が期待されている。入場施設を含む運営スキームが今年度中に確立される見込みで、複数の視点からの検討が進められるとのことだ。加えて、旧美作国分寺跡の整備についても、地域住民からの要望が強く、安全で魅力的な憩いの場となることを目指した計画が今後具体化されることが望まれている。