令和3年6月津山市議会定例会では、地域商社「曲辰」などに関する重要な議論が行われた。
この会議で、金田稔久議員が地域商社「曲辰」を巡る課題について取り上げた。彼は、地域商社設立当初の経緯や活動について再確認を求めた上で、辞任した前社長の経過についての詳細を、農林部長に問うた。農林部長、中川竜二氏は、前社長の辞任は事実であるが、その理由について承知していないと述べた。議員は多くの農業関係者が期待を寄せていたことを踏まえ、今後の動きに懸念を示した。
次に新型コロナウイルス感染症に関する質疑が続いた。金田議員は、コロナ対策として地域商品券を通じた支援策について質問。商品券事業が昨年の9億円の経済波及効果を上回ることを期待すると言及した。産業文化部長が報告したところによれば、地域経済の厳しさを認識しつつ、継続的な支援を行う意向であると強調した。
また、教育長、有本明彦氏が修学旅行などの学校行事について言及し、教育的意義を踏まえながら感染防止対策の徹底を要求した。教育長は、感染状況に応じた柔軟な対応が必要であるとの考えを示した。さらには、産業文化部参与が文化芸術団体への支援について説明し、コロナの影響で打撃を受けた団体に対する継続的な支援を行う意欲を表明した。
その他、佐藤市長は公共交通の維持について、路線の堅持に向けた支援の重要性を示した。地域長において、鉄道を巡る最近の動向に注意を払う姿勢を見せた。
このように定例会では、地域商社や新型コロナ対策、教育環境の整備に関する重要な論点が打ち出され、議員からの多岐にわたる質問が寄せられた。一方、市長及び各部長は、地域経済や子供たちの教育環境の改善について、引き続き注力していく意向を見せている。通告された質問の多くは、地域住民の生活や未来に直接関連する内容であり、どの問題にも真摯な対話が求められている。