令和3年9月定例会においては、地域のインフラ整備や新型コロナウイルスへの対策が主な議題として話し合われた。
津山市の勝浦正樹議員は、特に道路維持管理について質問した。彼は、「若者の車離れが進んでいるが、地方では車社会が根付いている。安全性と利便性を考えたインフラ整備が急務である」と強調した。また、今年度の道路維持管理予算として1億5,000万円を計上していることも紹介した。
この予算の主な内訳は、修繕料約7,000万円、街路樹の剪定委託料が約3,400万円、舗装の小規模補修工事費が約3,600万円と説明された。議員からは「限られた予算の中で効果的な事業の実施を期待する」との声が上がった。更に、勝浦議員は、町内会や学校からの要望の優先順位がどのように決まるかについて質問し、都市建設部長は「危険度の高い箇所から優先的に対応すると述べた。
次に、防災・減災については、先日の熱海市での災害を受け、津山市の盛土に関する調査が行われることが確認された。都市建設部長は「必要な調査を行い、結果を11月にまとめる」と述べ、町内の要望にも丁寧に対応する姿勢を見せた。
また、観光振興についても取り上げられた。勝浦議員は「コロナの影響で観光産業が特に厳しい状況にある。津山の魅力を最大限に活かす戦略が重要だ」と発言し、民間事業者に対する具体的な支援が求められた。返答として、産業文化部参与の今村弘樹氏は「津山COME ON!キャンペーン等の施策を行い、一定の成果があった」と報告した。
新型コロナウイルスのワクチン接種についても言及された。こども保健部長は9月6日時点での接種率を報告し、65歳以上は91.32%、全体では71.83%であり、子供の接種についても保護者に感染予防の重要性を伝える努力を続けていると説明した。
最後に、市長は「新型コロナウイルスの影響が長期化する中、津山市としても粘り強く対応を重ねていく」と結びの言葉を述べた。議論の中で、地域のインフラ整備や災害対策、観光振興が、今後の地域発展に繋がることが期待されている。