令和4年6月定例津山市議会が終了し、様々な議案が可決された。特に注目すべきは、一般会計補正予算についてであり、特に新型コロナウイルスの影響や教育分野への配慮が強調された。
議案第2号「令和4年度津山市一般会計補正予算(第2次)」での総務文教委員会の報告によると、補正予算の増額は内部業務の効率化に資する。業務プロセスの見直しやデジタル技術の導入が進行中であることも付け加えられた。また、教育振興費として、支援事業への予算が増加したことが議員から述べられた。特に、小学校における支援策や不登校対策事業が進んでいる。
一方で、議案に対する反対意見も目立ち、金田稔久議員は喫煙所の設置に900万円が計上されていることを問題視。市役所庁舎内の喫煙場所設置について、公共の場での喫煙環境に対する市民の多様な意見が無視されているとの批判が挙がった。さらに、喫煙所の費用対効果について詳細な研究が必要であると主張した。
請願に関する議論も活発で、少人数学級の拡充や地方財政の強化を求める請願が提出された。しかし、これらの請願は不採択となり、その理由が問われた。円滑な教育環境の整備や地方財政の充実についての市議の間で、様々な意見が交わされたが、採決では賛成少数で否決となった。
多くの議員からは、「公共施設に対する税金の使い道」や「教育施策の透明性」が求められた。市長の谷口圭三氏は、今後も教育や地域創生に向けた政策を推進すべく努力していくと述べ、地域住民との対話を重視すると語った。市政運営における透明性や市民の意見を反映させる新たな取り組みが期待される。