令和3年6月津山市議会では、最前線での新型コロナウイルス対策についての議論が続けられた。特に、ワクチン接種の進捗や公共施設の利用制限、教育活動における対応が焦点となり、各議員からさまざまな質問が寄せられた。
議題ではワクチン接種に関する内容が多く取り上げられた。高齢者には接種が進んでおり、津山市では6月13日現在、1回目接種が50.65%、2回目接種が9.5%に達したと報告された。こども保健部長の飯田早苗氏は、高齢者接種が順調に進んでおり、今後6月中旬から64歳以下の方々への接種も行う予定であると述べた。また、医療的ケアを要する子どもたちの保護者に対しても特別な配慮が必要であると強調され、優先接種の実施が検討されることとなった。
教育現場からは部活動再開に関する報告があり、教育次長の粟野道夫氏が、公式戦を控え生徒たちの心身の健康を考慮し再開を決定した背景を説明した。しかし、屋外活動も制限されていることに対する疑問の声もあり、理解を求める辛辣な意見が寄せられた。また、図書館の休業に関する問題も取り上げられ、市民生活にとって重要な情報発信の拠点としての役割が問われる形となった。
さらに、津山市の地域商社の議論では、社長の辞任についての情報が飛び交い、経営状況の悪化が懸念されている。農林部長の中川竜二氏は、現況について詳しい報告を行い、地域の農業を支える役割が今後も重要であることを示した。地域おこし協力隊の活動も取り上げられ、隊員の活動や地域定着に向けた取組の進捗が確認された。
今後、津山市は地域の特性を活かしつつ、この危機を乗り越えるための一連の施策を実施する必要がある。若者や移住者の定着を促すための支援策や、地域活性化につながる施策の進行も焦点となっていくことが予想される。市長の谷口圭三氏は、地域の活力を創出し、新たな日常への適応を目指して一層の努力を重ねていく意向を示した。
整備されたデジタル環境を利用した市政運営の推進についても議論され、市民サービス向上のために、SNSの在り方や、効果的な情報発信手法の模索が求められている。特に、黙示的な情報漏洩を避ける観点からも、リアルタイムでの透明性ある情報公開が必要であるとの認識が示された。