令和2年12月の津山市議会定例会では、様々な課題が提起され、議員たちの活発な議論が展開された。
特に、新型コロナウイルス感染症への対応や予防接種が大きな焦点となった。具体的には、三浦ひらく議員が「新型コロナウイルス感染症を含む災害対策」について市長に問いかけた。
市長の谷口圭三氏は、感染拡大を受けた対策として、10月に実施された首長たちとの会議内容を説明。
「感染防止策と財政支援措置の要望を四つ提出した」と強調し、啓発活動の効果についても言及した。市民からは広報車の音量について改善を求める声が上がっていた。
また、インフルエンザ予防接種についても重要な問題として取り上げられた。年内にも予防接種の支援が重要である旨が強調され、接種希望者が多い中でのワクチン供給の不足が問題視された。こども保健部の飯田早苗部長は、実際の接種状況や供給源との調整について回答し、接種率の向上に努める必要性が示された。
さらに、ペットの避難所運営に関する観点からも議論がなされた。総務部参与の森上譲氏は、ペットを伴った避難が必要な場合の配慮について言及し、地域としての協力が不可欠であるとした。
市民サービス向上に向けた施策としても、三浦議員は「投票所の設置状況」や「特別支援施策の拡充」などを提言。市長はこれについても積極的に取り組む意向を示した。
加えて、津山市の森林環境譲与税に対する活用策や、地元産業に向けた公民連携の推進も強調された。特に、木質バイオマスの活用や地域商社の設立といった施策が地域経済活性化の鍵であるとの意見が多く寄せられた。
自治体DXについても議論が進行した。デジタル化の重要性を再確認し、業務効率化や市民サービス向上に向けた取り組みが求められた。