令和6年3月津山市議会定例会が行われ、様々な議題が持ち上がった。特に、代表質問では、美作大学の公立化に関する議論が注目された。
上山はるうみ議員は、美作大学が地域において重要な役割を果たしていると強調し、公立化に向けた具体的な改革プランの提示を求めた。一方、津山市の谷口圭三市長は、地域での大学の存続は地域経済に大きな影響を及ぼすとの認識を示し、慎重な検討が必要であると答えた。
また、教育施策についても多くの意見が交わされた。教育長の有本明彦氏は、郷土を愛し、協働の精神を備えた人材育成が重要であると発言し、具体的な取組を進める姿勢を表明した。さらに、不登校問題については、通級指導教室の充実を図り、特別な支援が必要な児童・生徒へのサポートを強化する考えを示した。
また、市民の安全を確保するための災害対策も重要なテーマとなった。市長は、地震への備えやボランティア受入れ体制を整えていく必要性を認め、災害時の迅速な情報提供を行う計画を発表した。
さらに、交通施策についても取り上げられた。特に、AI技術を活用したデマンド交通が導入されることになり、移動手段に困難を抱える高齢者や障がい者にとって利用しやすくなると期待されている。この施策は、地域の交通環境を向上させることが期待されている。
最後に、文化・観光施策として城泊、城下町泊などの新たな取り組みが提案され、市民が誇りを持てる地域づくりが進められる見込みであるとのことだ。市長は、地域の魅力を引き出し、観光客を誘致するため、様々な施策を展開していく考えを述べた。これらの取組が遂行され、津山市がますます充実した地域へと成長することが期待される。