真庭市議会は、令和6年3月第1回定例会を開催し、主要な議題となる予算案についての討議を行った。
特に、少子化問題に対する固定的な対策が取り上げられた。議員から少子化に関連する施策の拡充に向けた提案があり、森田敏久議員は、「前提となる母親となる女性の数が減少していることが問題だ」と強調した。これに対して太田昇市長は、経済情勢や子育てに対する不安が若い女性の結婚や出産をためらわせている現状を挙げ、施策の見直しが必要と考えていると述べた。
次に、予算案の中で最も関心を集めたのが令和5年度の国民健康保険特別会計補正予算であり、歳入歳出がそれぞれ50億円を超えると見込まれている。この補正予算により医療費の上昇に対処する姿勢が示され、住民の健康維持へ向けた取り組みが期待されている。
また、森林資源に関する議論も行われた。議員たちは真庭市の森林の重要性を再認識し、特に「まにわ山守プロジェクト」という新たな取り組みに対する関心は高まりました。市が7000ヘクタールを超える広大な森林を保有しているなか、再造林率が低迷していることが課題としてあげられた。税収や補助金を活用した森林の管理が急務とされ、森林組合との連携強化を図る必要があることが強調された。
議会では、これらの問題に対して市民の理解を得ながら向き合っていくことが強調され、決定的な施策の必要性が高まった。市長は、住民と連携し、持続可能な地域社会の形成を目指すと言明している。
これらの討議を経て、真庭市の施策および予算案はいくつかの修正を経て、次回の委員会付託に向かうことになった。本議会が、地域課題の解決に向けた重要なステップとなることが期待されている。