令和2年6月第3回真庭市議会定例会では、さまざまなアジェンダが議論された。特に、真庭市の経済を支える重要な施策として、議案第52号の真庭市看護師等育成奨学金条例の制定が提案され、市内の医療従事者の確保を目指す。その内容は、真庭市内に在学する看護師養成学生に対し、学費の一部を支援するものであり、地域での医療提供体制の強化を図るものである。この取り組みの背景には、高齢化が進む中で看護師の人材不足が懸念されていることがある。
また、一般質問では、31番の議員が林業政策について質疑を行い、本市の林業に関する現状と今後の展望を求めた。市長の太田昇氏は、最近施行された森林経営管理法を活用し、地域資源を上手に使った林業の成長産業化を目指す意向を示した。
一方、新型コロナウイルス感染症による影響を受けた経済回復に向けて、数々の施策が模索されている。特に、事業持続ささえあい事業や助け合い経済再生事業が注目を集め、経済的に厳しい状況にある地域産業への支援の必要性が強調された。市長は、これらの施策を通じ、地域経済を支えていくことの重要性を訴えた。
さらに、請願第1号においても、「地方財政の充実・強化」を求める意見書が提出され、議会としてもその採択を重視していく方針が固められた。これにより、市としては、今後も税の安定的な確保や地域の財政支援の拡充に向けた取り組みを強化していく必要がある。議会での意見書提出は、自治体としての立場を強くする重要な一歩と位置付けられている。