令和6年6月第2回真庭市議会定例会が開会され、市政の重点課題について話が進められた。
まず防災対策について、太田昇市長が梅雨の時期に入り訪れる危険に言及。特に、平成30年豪雨で特に被害があった落合垂水地区では、無動力自動開閉ゲートの竣工式も行った。市はこの取組みを通じて、市民の命を守るための対策を進めている。さらに、今夏には監視カメラの整備も予定しており、セキュリティの強化を図る。
人口減少対策に関しても言及され、国内での人口減少が続く中、真庭市もその影響を受けている。市長は、人口減少対策会議を設置したと報告し、様々な対策を講じる必要があると強調した。市民が本来の豊かさを見つめなおし、地域に移住しやすい環境づくりが求められている。
また、県立高校の存続問題が取り上げられた。中でも、真庭高校の生徒数は昨年度より更に減少し、再編対象校の可能性が高まっている。太田市長は地域の教育機関を守るため、魅力を高める施策を早急に講じる意向を示した。加えて、受験生や保護者に対して公共の交通機関と学校の連携を進め、魅力訴求を行う考えも明らかにした。
議案に関しては、税条例の改正や福寿荘の廃止などが提案され、特に物価高に苦しむ市民を対象とした給付金の支給が議論に上った。この給付金制度は、低所得世帯を中心に支給されるもので、詳細な実施計画が求められる。また、公共施設の除却及びリストラ案も示され、より効率的な資源の利用を図る考え方が共有された。
会議の最終では、今後の議事日程が案内され、次回の一般質問へと続く流れとなった。議員全体がこれらの問題意識を持ちつつ、真庭市の将来に向けての政策提言を真剣に進めていく姿勢が印象付けられた。