令和2年9月10日の真庭市議会定例会では、議員から高齢者見守りシステムや鳥獣害対策など重要な問題が提起された。ましてや、これらの問題は市民の生活に直接影響を及ぼすもので、その対策が急務とされている。
初めに、高齢者の見守りシステムについて報告があった。このシステムは主に認知症高齢者を対象に、見守りタグとスマートフォンのアプリを使用して位置情報を把握し、行方不明時の捜索を容易にするためのものである。しかし、導入から約2年経つが、実績は乏しく、使用されていない状況が続いている。市の職員もこのアプリのインストールを行っているか、という質問には「していない」との答えが返ってきた。市長は、「実績があまりないので、今後別のシステムへの切り替えも考慮する」と述べており、見守りシステムの持続可能性に疑問が呈された。
次に、鳥獣害対策の猿についての問題が挙がった。市は猿害を重点的に対策するが、侵出した猿への対応が難しい。現在、豊栄地区での実証実験を進めており、4つの地域で捕獲おりの設置を計画しているが、現時点で猿の捕獲は成功していないという。
また、これまで報告された猿に関する被害は全国的にも増加傾向にあり、周辺市町村との連携が必要だとの意見も出た。市の担当者は地域間連携を強化する考えを示し、具体的行動を取る方針であると述べた。
さらに、熊の目撃情報について、教育委員会との連携が見直され、市内の保護者や住民への情報提供の重要性が強調されている。特に、最近の熊の目撃情報は増加傾向にあるため、通常からの警戒が必要と言える。
コロナ禍における経済対策に関しても、支援金の申請が進んでいるものの、全体的な影響が不足しているとの声があった。特に、給付金の申請は全体の半数以下であり、支援に対する関心を高める必要があるとのことが述べられた。市民からの感謝の声もあがっているが、見落とされている世帯を把握し、対応策を見出す姿勢が求められている。
非常に多岐にわたる問題が議論され、どれも市民の生活に直結する課題となっている。それぞれに真剣な取り組みが必要だと考えられる。