真庭市議会は令和3年3月第2回定例会を開催し、市長の挨拶とともに主要議案が上程された。新型コロナウイルス感染症の影響が市民生活に及ぶ中、太田昇市長は予防接種の準備を進めており、病院を利用した接種体制を整えるとともに、医療機関との連携を強化する意向を示した。
市長の挨拶では、ワクチン接種に関する具体的な方針が述べられ、市民が安心して接種を受けられるよう、接種体制を迅速に構築する必要性が強調された。さらに、接種を行う医療機関との連携を密にし、接種を希望する全ての市民が迅速に受けられるように努めていくとしており、1月あたり最高60万円の協力金が追加計上されるとのことだ。
続いて、議事は図るべき施策として、生活環境の向上に向けた取り組みも挙げられた。市では2050年までに実現を目指すカーボンニュートラルを達成するための具体的な施策を展開。環境に配慮した農業や再生可能エネルギーの推進、空き家活用の促進に努める考えでもあり、特に地域資源を活用した新たな地域づくりを目指す観点から、具体的な施策が提案されている。
また、子育て支援や地域経済の振興策にも力を入れており、地域の教育機関との連携を踏まえたプログラムを計画中である。例えば、地元高校生による地域貢献活動が行われており、高校生自身が自らの地域に対する愛着を深める取り組みが続いている。さらに、地産地消の普及促進や環境意識の高揚に向けたイベントなども計画されており、地域経済の再生に向けた動きが期待されている。
特に、多種多様な人材育成を目指して、若者や外部からの人材を呼び込む施策が強調された。これにより、労働力不足を補う手段としての意義も大きく見込まれており、持続可能な社会の実現に向けたステップとして位置づけられている。
このように、本議会は真庭市の未来に向けて多角的なテーマが議論された回となった。市政において市民が主体的に参加し、共に未来を築く姿勢が求められているとしている。