令和元年6月第3回真庭市議会定例会は、様々な議案が審議され、重要な決定がなされた。
議会においては、令和元年度真庭市一般会計補正予算(第1号)や岡山県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙などが主要な議題となった。特に一般会計補正予算は慎重に議論が行われ、岡崎陽輔議員は観光費などの予算の削除を根拠に反対意見を表明し、運営方針の明確化と地域住民へのヒアリングを求めた。
議案第53号の真庭市過疎地域自立促進市町村計画の変更についても大きな議論を呼んだ。原秀樹委員長は、過疎債を活用した蒜山・晴海プロジェクトの新規事業について、国の支援を受けながら省庁などへの報告も視野に入れた進行を目指すとした。参加議員からは、選定地に関する懸念の声も上がり、長尾総務部長は調査地点についても多角的な観点から見直しを進めると述べた。
また、請願として「地方財政の充実・強化を求める意見書の提出」が議題に上がり、真庭市職員労働組合からの要請が支持を得て、採択される運びとなった。
さらに、教育委員会活動についても審議があり、議案第58号真庭市学校給食費の管理に関する条例が全会一致で可決された。この条例実施により、給食費の公会計方式移行が順調に進むことが期待されている。
このように、定例会は多面的な議論を通じて、地域を支える基盤が整いつつあり、令和元年度の新たな方針が示された結果となった。議会の閉会に際し、太田昇市長は、議員各位の意見を市政運営に反映していくことを強調し、自助、共助、公助の基本に立った施策推進を語った。