令和2年12月7日に開催された真庭市議会定例会では、地域の様々な課題が提起された。
議員らは、新型コロナウイルス対策の必要性を強調し、特に高齢者や子どもへの支援策が欠かせないとの意見が相次いだ。新型コロナウイルスの影響は深刻で、地域医療の維持が求められる一方、経済的な支援が必要な状況も浮き彫りになった。
特に、谷本彰良議員は、地域の歴史あるコンクリート製の侍の像に対する保存対策について市長と教育長に質問を行った。像の老朽化が進んでいることから、後世に伝えるための保存措置が必要であると指摘され、教育長は郷土学習を通じた教育が重要であるとの見解を示した。市長もその必要性を認識していると述べ、地域の文化を継承する努力をする意向を表明した。
また、新型コロナウイルスの影響で生活が厳しくなっている市民のために、セーフティーネットの強化が求められた。岡崎陽輔議員からは、コロナ対策としての市民への支援状況が問われ、反響への迅速な対応が必要であると強調された。市長は、これまでの支援策を評価し、必要に応じて新たな支援制度を検討する考えを示した。
また、岩本壯八議員は、ヤングケアラー問題について指摘した。家庭内で介護を行う子どもたちの存在が問題視され、彼らへの支援が必要であるとの認識が共有された。そして、図書館司書の増員が子どもたちの読書活動を促進することが指摘され、主体的な学びを実現するためには、学校図書館の充実が不可欠であるとの意見が挙がった。教育長は、その重要性を認め、支援策の拡充に取り組む意向を示した。
最後に、市長は経済的な厳しさを踏まえながらも、地域振興のための確かな戦略に基づく予算編成が求められるとの見解を示した。地域のニーズに応じた公共サービスの見直しと、未来への投資を両立させる方針が強調された。今後も議会での議論を重ねながら、地域の持続可能な発展に貢献する意向を示した。