真庭市議会は、令和3年2月25日に開かれた第2回定例会で、様々な重要事項について議論を行った。
特に新型コロナウイルスワクチン接種について、市長の太田昇氏は市の接種体制づくりが進んでいると強調した。医療機関の確保や接種後の副反応への情報提供が重要で、医師会や関係機関と連携を図っているという。特に交通手段が不便な中山間地域に対し、タクシー券の配布などで足を確保しようとする施策が講じられている。市としての周知体制も整い、個別通知が進められている。
また、地域振興計画では、蒜山地域振興計画をもとに、観光に留まらない地域全体の振興策が求められていると指摘された。市長は、その計画が真庭市全体への経済波及効果をもたらすことを強調し、観光地域づくりとは住民が主体となって資源を掘り起こすことで、地域価値を高めることが最重要だと述べた。各振興局ごとに異なる個性を生かしつつ、共通の理念のもとで策定されている。この振興計画に基づく施策は時期的な柔軟さも持ち合わせるべきとし、実施後の見直しも視野に入れている。
最後に、真庭市版レッドデータブックの活用についても触れられた。教育長の三ツ宗宏氏は、レッドデータブックを子どもたちの環境学習の副教材として使う方針を述べ、保護者との共有を通じて市民に感心を持たせる取り組みを進める考えだ。