令和元年9月10日、真庭市議会において、予算や一般質問、その後の決算認定など多様な議案が審議された。市長の太田昇氏は、各議案について詳細な説明を行い、今後の計画や市民の声を受けた取り組みについて強調した。
まず、一般質問では、市民美術ギャラリーの建設について、氏平篤正議員が久世地区への建設を提案した。氏平議員は、過去の議会で市長から「展示に特化した施設は実現性もある」との発言を引き合いに、地域の文化センターでの実績を示した。しかし、市長は、蒜山に美術ギャラリーを設置する可能性を示唆し、地域全体の文化振興が必要との考えを述べた。文化振興の重要性を理解しつつも、地域の意見を反映した形で進めることが重要であるとの認識を示した。
次に、消防署におけるはしご車配備の必要性が議論された。市民の安全を守るための対策として、特に高層建物の増加に伴う必要性を指摘した。太田市長は、過去のデータを基にしつつ、近隣からの応援体制が整った現状を踏まえ、慎重に検討する考えを述べつつ、緊急時に備えた多角的なアプローチが必要だと認識していることを強調した。
また、「広報真庭」の質を保持するための取り組みについても話題が上がった。市長は、広報活動の重要性を認識し、各課が情報を発信する際のデザイン面の工夫を求めた。他の自治体に比べてしっかりとした広報がなされていることを維持するために、今後も努力を続けることを表明した。市民の意見を的確に反映させ、信頼に足る情報源とするための体制づくりが進行中であると述べた。
これらの議論は、新たな条例の制定や予算案の可決とともに、真庭市が直面している現状と課題を深く反映していることが示されている。市民の意見を聞きながら、より良い街づくりを目指す姿勢が伺え、今後の進展が期待される。