令和5年6月29日、真庭市議会の定例会が開催され、各議案が審議された。
今定例会では、特に特別委員会の設置が注目を集めた。提出者である岩本 壯八議員は、真庭市議会が活性化を進めるための特別委員会を設置する重要性を強調した。議会の活性化に向けた具体的な取り組みとして、この委員会の設立が意義ある一歩であるとした。
また、森林環境譲与税の譲与基準については、柴田 正志議員が提出した意見書が審議された。彼は、森林整備が進む市町村への税配分を見直すことが必要であるとし、環境税の活用状況を踏まえた検討を求める意見書の提出を提案した。
議案の中では、真庭市税条例の改正や動産の買入れについても議論された。加藤 大悟議員が総務常任委員会において審査報告を行い、新しい条例改正のポイントを紹介した。特に、森林環境税の導入を通じた市民税の取り扱いや、環境性能割の特例についての説明がなされた。
全会一致で可決された議案は、今後の市政運営において迅速な執行が期待されている。市長の太田 昇氏も、議会の意見を反映した施策の実行を約束した。
さらに、予算審査特別委員会では令和5年度の一般会計補正予算についての審議が行われ、支出計画が明確化された。昨年比で4.6%増となる計画は、地域のデジタルトランスフォーメーションや医療・介護・福祉事業者への支援を含んでいる。
市議会の閉会に際し、今後も地域の活力を高める施策の実施が望まれる。太田市長は、地域の経済と市民生活の向上に尽力することを改めて確認した。議会閉会後のスピーチでは、国の施策に呼応して、市としても子育て支援に力を入れる考えを示すなど、さらなる積極的な取り組みが期待される。