令和2年9月29日、真庭市議会は第4回定例会を開催した。
本会議では、委員会からの報告が行われ、新型コロナウイルスによるフィスコが急速に地方財政へ影響を与えている現状について意見が交わされた。
特に、「発議第3号」では、急激な財政悪化を受けて、地方税財源の確保を強く求める意見書の提出が議論された。
これは、全国の自治体の多くで見られる厳しい財政状況を踏まえた対策であり、議員各位からも賛同の意見が寄せられた。
また、「真庭市議会議員定数条例の一部改正について」の提案が行われ、定数を現行の24人から21人に削減することが議題となった。こちらに関しては、人口の減少が続く真庭市の特性を考慮しながら、住民の声をしっかりと行政に反映させるための議会改革の一環として捉える意見が多かった。
反対の意見もあり、議会定数の削減が市民サービスに及ぼす影響を懸念する声も上がった。
討論では、議員定数の削減に関する賛否が分かれ、賛成派はより効率的な運営を目指す意義を主張したのに対し、反対派は定数削減が市民の声を届きにくくする恐れを強調した。
特に、人口が少ない中山間地域においては、代表者が少なくなることで多様な意見が無視される危険性が懸念された。
このほか、河川改修に関する発議も行われ、過去の大雨による河川氾濫の経験から早急な対応を求める声が挙がった。これについても、議会として真庭市の環境保護・安全対策を最優先に進める必要性が強調された。
最終的には、各議案の可決に至ったが、議員間での活発な意見交換がなされ、今後の市政運営に向けた重要な第一歩となると見られている。