令和5年3月第1回真庭市議会定例会が開催され、複数の重要な議案が審議された。特に、令和5年の一般会計予算が注目を集めている。
一般会計予算に関連して、太田昇市長は市内経済の循環を強化する必要性を訴え、デジタル地域通貨「まにこいん」の普及がその手段の一つであると強調した。市長によると、すでに「まにこいん」はテスト運用を開始し、ユーザー数や加盟店数が増加している。市内での経済活動をより活発にし、地域の事業者への支援につながる可能性を期待している。
また、今後の計画として、ユーザーや加盟店、チャージできる金融機関の拡大を進めるとの意向も示された。特に、今年度から口座チャージ機能の導入が見込まれ、地元の金融機関とのネットワークが重要になってくる。市民への利便性向上のため、具体的な取り組みにも力を入れる必要がある。
質疑応答の中では、議員たちから「まにこいん」の音声案内が大きすぎるとの指摘があり、これに対する改善策の提示も行われた。市の施策が地域にどのような影響を与えるか、利用者が感じる日常生活へのインパクトが論じられる場面もあった。
一方で、真庭市の教育現場に関する議題もあり、教員によるマルトリートメントの問題が指摘された。教育長は、教職員の研修や相談体制の充実を図ることで、児童・生徒が安心して過ごせる環境づくりに注力する姿勢を示した。特に、子どもたちが気軽に相談できる場の整備が求められており、その重要性が再確認された。
こうした中で、市民のニーズや教育現場の実情に応じた政策の実施が急務であるとの意見も多く聞かれた。市はこれらの課題に対し、「住民が幸せを実感できる地域」を目指し、引き続き施策の進展に努める考えを表明している。