令和2年9月第4回真庭市議会が開かれ、多くの議案や一般質問が議題に上がった。
最初に、議席番号10番の山本久惠議員が、耕作放棄地対策に関する一般質問を行った。山本議員は、新型コロナウイルスの影響で農業や林業を含む多くの産業が厳しい状況に置かれていると指摘した。特に、高齢化により農業を担う人材が減少し、固定経費が負担となる現実を訴えた。最も懸念されるのは、農地が維持できず、耕作放棄地が増えることだ。山本議員は、市が新規就農者を募っていることを踏まえ、具体的な施策を求めた。
これに対して市長の太田昇氏は、耕作放棄地の解消は真庭市の重要な課題であると強調した。農村政策と農業政策はより強固に結び付ける必要があるとし、農業の後継者育成や地域資源を活用した取り組みを進めていると述べた。多様な農業経営の展開が求められており、地方財政の観点からも持続可能な農業支援が重要であるとした。
議題では、工事請負契約の締結に関する議案が上程され、落合学校給食共同調理場の建設工事が契約金額۵億3,020万円で承認された。赤田憲昭教育次長は、具体的な内容について説明し、供給体制の強化を図ると述べた。
続いて認定された提案や議案についての質疑が行われ、全ての質問に対する議会の十分な議論が見受けられた。特に、地方税条例の改正や介護保険特別会計の決算に対する質問が多く、大きな注目を集めた。今後の真庭市の財政運営や政策展開に影響を与える議案であることが、議員たちを通じて確認された。
さらに、原秀樹議員の提案により、一級河川中津井川の改修に関する請願が承認され、地域の安全確保への姿勢が示された。議会は、防災や農業支援、地域活性化など多岐にわたる政策の実現に向けて、力強い姿勢を維持している。
議会は、今後も市民と連携し、持続可能な地域づくりを進めるとともに、重要な施策が実現できるよう采配を振るう予定である。