令和3年12月7日、真庭市議会第6回定例会が開催された。この日の議題は幅広く、特に交通安全条例や教職員の働き方改革が注目を集めた。
まず、河部辰夫議員は一般質問において治山・治水対策と公共施設の廃止・利活用について言及し、市長の見解を求めた。市長の太田昇氏は、森林管理や自然環境の重要性を強調し、地域の経済が森によって支えられているとの認識を示した。また、公共施設の廃止に関しては、不要な施設を適切に解体し、将来の負担を減らす方針を述べた。
その後、妹尾智之議員は交通安全基本条例の制定を提案し、真庭市がこれに取り組むべきだと主張した。市長は、現時点での交通事故が減少している状況から条例の必要性に疑問を呈したが、市民運動を重視し、議会での議論を期待すると述べた。
教育関連においては、働き方改革と35人学級についての議論があった。伊賀基之議員は教職員の働き方改革が進まない理由として、教員の負担増や人手不足を指摘し、解決に向けた提案を行った。市長と教育長は、依然として教育現場が厳しい状況にあることを認識しつつ、実行可能な改革の方向性について説明した。
さらに、保育園の整備に関してもおおいに議論された。子ども・子育て会議の答申を受けて、子どもたちの育成環境を整えるための具体的な施策が求められている。市長は報告を受けたことを尊重しつつ、保護者の意見を取り入れる努力を強調した。
この日の議会の中で繰り広げられた各議員の質疑応答は、市民の生活に直結する重要な内容ばかりであり、真庭市が更なる発展を目指すための意義深い会議であった。議論の結果は今後の行政方針に影響を与えることであろう。