令和5年6月16日の真庭市議会の定例会では、教育長への質問が行われ、特に子どもたちの目の健康と学校事故防止についての取り組みが焦点となった。
議員はまず、GIGAスクール構想に伴い、パソコンやタブレットの利用が児童・生徒の近視進行に影響を与えていることを指摘した。文部科学省の調査結果を引用し、近視の割合が学年を上がるごとに増加し、特に中学校3年生での視力低下が顕著であると強調した。教育長は、この問題に対する取り組みとして、目の健康に関するリテラシーを育成するため、教室内での教育活動や保護者への配信を行っていると答えた。特に、視力低下のリスクを周知し、休憩を取ることや適切な姿勢での端末利用を促進しているという。
次に、学校事故の情報の取り扱いに関する質問が続いた。議員は、事故がどのように共有され、未然防止対策が行われているかを問いかけ、教育長は各校で事故が報告され、それに基づき情報共有や指導が行われていると説明した。しかし、事故が一つ一つについて更なる分析を行い、今後の施策に活かす必要性があるとし、議員はデータを活用した全体的な事故分析の重要性を訴えた。
最後に、最終処分場の建設および焼却灰のリサイクルに関する議論がなされた。市長は、最終処分場の建設計画を進めているものの、真庭市の自治体として自らの廃棄物は自ら処理するという原則を守っていると述べた。次に、焼却灰の用途に関する検討が必要であり、今後の課題として市内の資源循環についても踏まえたリサイクル策を探求していくと強調した。議員は、リサイクル施設の必要性を指摘し、これに関する施策を提案した。これに対し、市長は地域環境への負荷最小化を考える必要があるため、様々な選択肢を検討していくとして、今後も市民の理解を得るよう努力する意向を示した。この会議では、真庭市の施策に対する多角的な意見が交わされ、市の将来に向けた重要な課題について深く掘り下げられた。