令和5年6月第4回真庭市議会定例会が、6月20日に開かれた。議事では、一般質問が行われた後、上程された8つの議案に対する質疑が続いた。*
今回の定例会では、地域資源の活用を背景にした脱炭素に関する取り組みが焦点の一つとなった。具体的には真庭市が推進するゼロカーボンシティの合言葉の下、公共施設のLED化へと進められた街路灯の更新状況が報告された。*
市長の太田昇氏は、街路灯724基のLED化が完了し、自治会管理の防犯灯も85%の進捗を見せていると説明した。この政策は、真庭市が実施する環境活動の一環として評価されている。また、太田市長は新たに風力発電や地熱発電の導入を進める意向も示した。
議案質疑では、冬季間の道路融雪に温泉の廃湯を利用するなどの提案が出され、市長が前向きに検討する意向を示す場面も見られた。*
一方で、一般質問においては他にも市民参加の重要性が強調された。発言を行った緒形尚市議は、脱炭素社会に向けた市の支援策が遅れているとし、地球温暖化対策実行計画の市民への浸透が不十分であることを指摘した。*
それに対し市長は、今後の施策検討に際し市民や事業者による広範な参加を促す方針を明言した。さらに給付制度や補助金の創設を急ぐ必要性も織り込むとして、具体的な実施に向けた取り組みを約束した。
持続可能な真庭市を目指す取り組みの中で、課題が複雑に絡み合っている様子が伺えた。しかし、地域資源の活用や行政の協働姿勢により次期議会でも議論が深まると期待される。*
また、宿直体制や職員各々の待遇についても議論があり、今後の市政課題に直面する中で効率化や体制の見直しが求められた。市長は、「現場の声を大切にして組織改善に努めたい」と力強く述べた。*