令和元年6月7日、真庭市議会は第3回定例会の4日目の会議を開き、複数の議案が上程された。
中でも、真庭市過疎地域自立促進市町村計画の変更については、議員から多くの質疑があり、特に過疎債の活用に関する懸念が指摘された。議案第53号に対して質疑を行ったのは柿本健治議員で、市は来年度の晴海プロジェクト事業に過疎債を大きく充当する計画であることに対し、実施状況が他の事業に影響を与えないか懸念の声を挙げた。これに対し、太田昇市長は「過疎債には枠がなく、国との信頼関係のもとで十分な額を確保することに自信がある」と述べた。
議案第54号に対する質疑では岡崎陽輔議員が、蒜山地域の振興策としての隈研吾氏監修の建物についてその妥当性を問うた。市長は、地域価値を向上させるための施策だと強調したが、複数の議員から懸念の声もあり、行政の柔軟さと地域のニーズとの調和が求められる。
また、請願第1号では「地方財政の充実・強化が求められる状況である」とし、地方自治法に基づく意見書提出を請願した。この請願は、地方の財政状況が厳しい中で、子育て支援や高齢者医療への対応が急務であることを訴えている。議会では、地方の一般財源の確保や社会保障制度の整備についての実現が議論された。
最終的に、議案及び請願等の審査は各所管委員会に付託されることとなり、次回の本会議では実施の詳細についての討論と採決が予定されている。市民の理解と協力も求められる中で、様々な施策が進められなければならない。会議は午前10時32分に散会した。