令和3年6月28日、真庭市議会の定例会で、猿対策やワクチン接種、経営支援に関する質問が多数提出された。
猿対策については、西田文子議員が猿の防護柵設置に関する補助金制度について尋ねた。市の広報には、猿害に効果的な防護柵の設置について記載があり、申請件数は28件で、17件が補助交付の決定を受けたとのこと。市長は、猿の被害が深刻であることを踏まえ、この補助が効果的であると強調した。特に、補助金が申請しやすくなったことで、設置を促進したいと考えている。
次に、有害鳥獣対策専門員の設置についても言及され、専門員が地元住民と連携し、猿の行動を把握することで適切な捕獲計画を立てていると説明した。猿の群れにGPSを設置し、その動向を監視することで、効果的な対策を進めているとのこと。
ワクチン接種に関しては、妹島弘和議員が市民の接種希望を早期に叶えるため、迅速な情報発信を行うことの重要性を訴えた。市長は、今後接種券の配布時期について柔軟に対応する意向を示し、予約の混乱を最小限に抑えるために過去の教訓を生かしたいと語った。
さらに、経営支援策について、黒川愛議員から今後の支援制度に関しても意見があった。特にコロナ禍の影響を受ける業種への直接的な支援の必要性が強調され、季節の行事や地域振興イベントの再開を求める声があがった。市長は、国や県の施策と連携しながら、細やかな市独自の支援を続ける意向を表明した。
また、生理の貧困問題についても触れられ、市長は必要不可欠な生理用品のアクセス向上のため、支援策を強化する考えを示した。特に生理用品が必要な女性に対し、アクセスしやすい環境づくりは公共の役割であると述べた。
最後に、蒜山に設置されるGREENable HIRUZENについて、市長は市民の誇りを育むため、開放的で使いやすい施設を目指すと語った。市民が主役となり、活用されることで市内全体の活性化を図るとの目標を掲げ、連携を重視する意向も明示された。
これらの施策が地域に根ざした効果を上げることを期待したい。