令和6年第4回笠岡市議会定例会が7月3日に開催され,各議案についての審議が行われた。
出席議員は20名であり,新たに提出された議案や請願が議題に上がった。議論の中心となったのは,委員会審査報告である。
予算決算委員会の齋藤一信委員長が報告した議案第47号令和6年度笠岡市一般会計補正予算は,全員一致で可決された。この補正予算は,笠岡市の運営にとって必要な肉づけの予算であるとの認識が共有された。委員からは,業務効率化アプリ導入や旧今井小学校利活用事業に関する質疑があり,特にコミュニティー事業補助金に関して過去の経緯を踏まえた慎重な議論が展開された。
賛成討論では,大山盛久議員が持続可能な未来を見据えた予算編成と評価した。一方で,反対意見として井木守議員が篠坂スマートインターチェンジ整備事業の影響について述べ,地元の懸念を挙げた。さらに,企業誘致については,市の財政が厳しい現状を鑑み,見直しが必要との意見も出た。これに対し,大山議員は長期的な視点からの賛同を表明した。
次に請願に関する議論が行われ,金権腐敗政治を一掃するための請願が不採択と決定された。委員長の報告に対する反対意見があり,政治と金の問題を重要視する意見も相次いだ。これに対して,請願の内容が偏りがあるとの意見も出て,討論を経て不採択となった。
追加議案として,上程された議案第53号に関しては,真鍋島ふれあいハウス空調更新事業の未払い工事費を急遽補正予算に盛り込んだものであり,サポートが求められた。市長は,再発防止策の徹底を誓った。
最終的に閉会を迎え,栗尾市長が施政方針を述べ,議員との連携を強調した。本定例会では,各種議案の審議が適切に進み,今後の市政への影響が期待される。議会の協力に感謝し,次回に向けた期待が寄せられている。