令和3年鏡野町議会8月第2回会議が開催された。特に注目されるのは、議員辞職勧告決議に関する議論である。最初に、議長の原章倫氏が開会の挨拶を行い、出席議員が14名であることを報告した。
次に、議会運営委員長の岸泰廣氏が、8月19日に行われた議会運営委員会について報告した。その中で、特に議員が逮捕されたことを受けて政治倫理委員会が設置され、辞職勧告決議案が提出される経緯を説明した。岸氏は「議員に対する不正行為の疑いが生じているため、倫理基準に照らし合わせて審査を行った」と強調した。
発議第6号、すなわち議員辞職勧告決議についての質疑が行われた。仲西祐一氏は、「逮捕された後の裁判が進行している段階で、急いで決議を行う必要があるのか」と疑問を呈し、判決後に議決を行うべきではないかとの見解を示した。仲西氏の質問に対し、岸氏は「倫理委員会の決定が90日以内に求められているため、迅速な対応が必要であった」と答弁した。
議論の中で、鈴木大介氏は、「逮捕された議員の行為は民主主義の根幹を揺るがすものであり、政治倫理基準に反する」とし、辞職勧告に賛成する意義を説明した。反対意見も表明され、仲西氏は再度、「急いで行われる決議には疑問がある」と重ねて主張した。
最終的に、議会運営委員会の付託を省略し、採決に入ることが決定された。議員辞職勧告決議案は、多数の賛成によって可決され、議会は次の定例日を9月3日とし、8月26日から9月2日までを休会とすることに同意した。これにより、議会は一日の議事を無事終了し、散会した。