鏡野町議会の令和6年3月会議は、重要な施策についての質問が多数行われた。
最初に、公共施設のLED照明化に関する問いが上がった。町内の公共施設のうち、LED化は31％が完了していることが明らかになったが、改修工事が未実施の施設も多く残る。これに対して、町は引き続き計画的な整備を進める意向が示された。
相続登記の義務化についても議論された。未登記の土地があり、町税収の確保に課題があり、所有者不明の土地が町の約24%を占める可能性が指摘された。町は相続登記を促進するための周知活動を行っているが、所有者の把握や税未収集の減少に向けた対策も求められている。
農業関連の施策についても投票が行われた。農業の将来に対する町の取り組みとして、夢アグリ鏡野が集落営農との連携を進めているとの報告があり、今後の協力体制についても考慮されている。また、中山間地域の農業支援、特定作物の推奨、更に農業機械の補助金制度など、各種施策の必要性とその評価について話し合われた。
町民の安全と地域貢献という観点から、非常時持出事業についても質問が集中した。この施策は町民の備えを促進する目的で進められており、自主防災組織との連携も強化されるが、十分な周知がされていないとの指摘もあり、町は今後、より詳細な情報提供を行っていく必要がある。特に、高齢者への配慮や、悪質訪問販売への対策についての住民相談窓口も求められた。
最後に、今後の観光事業についての質疑も行われ、観光局の運営状況や今後の成果、課題も提起された。町は観光局を通じて地域の振興を図る方向性を示し、観光施策の拡充を目指す意向が理解できた。様々な部門での意見を引き出しながら、地域全体の振興に寄与できるような政策が期待される。