令和3年6月3日、鏡野町議会が開催された。議会では、町民への謝罪が行われた後、各議案の審議が行われた。
本会議では、まず町長から令和2年度の繰越報告が提出される。山崎親男町長は、「翌年度に繰越される金額は4億9,691万円で、観光施設の改修工事などに伴うものである」と説明した。
続いて、鏡野町手話言語条例の制定が提案される。山崎町長はこの条例の制定により、手話に対する理解が深まり、共生社会の実現を目指す方針を示した。この他にも、国民健康保険条例や手数料徴収条例など、複数の条例改正案が上程され、各議員からの質疑が予定されている。
また、令和3年度の一般会計補正予算も説明され、総額は約122億円に上る。主な内容には新型コロナウイルス対策や、介護保険特別会計における支援が含まれており、これに対して山崎町長は「限られた財源の中で最大限の効果を生み出す」と述べた。
工事請負契約の締結に関する議案も複数提出され、保育施設や公民館、スポーツセンターの改修が挙がっている。これらの契約案は、事業進捗のために年内に決議される予定である。
議会は次回、6月7日に開かれ、さらなる議論が進められる。議会運営にも影響を受けた議員の不祥事があったが、町長は町民に対して責任を持って対処していく意向を示している。