令和元年6月25日、鏡野町議会の最終日が開催され、重要な議題が数多く審議された。
特に注目されるのは、辺野古新基地建設の即時中止及び普天間基地の沖縄県外・国外移転に関する意見書である。この提案に対し、総務常任委員会の仲西祐一委員長は、「国全体で考える問題であり、沖縄だけに負担を押し付けるのは不当だ」と発言し、全会一致での採択が決まった。
また、鏡野町社会福祉協議会寄附金紛失事件に関する調査特別委員会の報告も行われた。委員長の仲西祐一氏は、事件の経緯を詳細に説明し、「町民からの信頼を損ねている」と厳しい評価を下した。報告書には、事件を巡る町の対応が不十分であったことが指摘され、改善策が求められるとの内容が含まれていた。
報告を受け、議会では事務改善や町民への説明責任を果たすことが強調された。町長の山崎親男氏もこの問題について、「今後は再発防止に努め、町民の信頼回復に全力を尽くす」と述べた。
さらに、一般会計や特別会計に関連する補正予算についても審議され、委員からの質問に対し、執行部は細かく答弁している。文教厚生常任委員長の水田喜富氏は、学校給食制度についての質疑に「給食の衛生環境を向上させるための予算であり、子供たちの成長を支える重要な取り組みだ」と強調した。
最後に、町長からは議会の運営をひっくり返すことなく、次の定例会に向けての意気込みを述べられ、全ての議案は無事に可決され、鏡野町議会の6月会議は閉会となることが宣言された。