鏡野町議会は令和2年5月8日に会議を再開し、主に税条例の改正と補正予算について審議した。
山崎親男町長は冒頭の挨拶で、全国的な緊急事態宣言の延長を受けて、町内の新型コロナウイルス感染症対策の現状を説明した。これまで発病者は報告されていないものの、近隣の津山市で2名の陽性者が確認されたことから、心配な状況が続いているとした。
感染防止対策として、鏡野町は各世帯に5枚のマスクを配布中であり、さらに50枚入りのマスクを1箱配布する等の施策を検討していると強調した。この取り組みには、町内の各世帯からの要望にも応える形で予算が組み込まれているという。具体的には、補正予算に約13億3千万円が追加され、歳入歳出ともに135億8千万円となる旨を計画している。
議会運営委員長の光吉準君は、議会の運営に関する報告を行い、全体として町長から提案された緊急案件についての重要性を訴えた。議案は緊急性を要するため、委員会への付託を省略し、即座に議決が行われる形となった。
承認第3号については、地方税法等の一部改正に伴う税条例の一部改正を審議し、特に質疑の際には、水田喜富君や原章倫君が具体的な疑問を提起した。これに対し、適切な答弁が行われ、最終的には原案の承認が可決された。議第36号の令和2年度一般会計補正予算についても、無事に可決され、これにより新型コロナウイルス感染症に関連する経費の見直しが進められることが期待されている。
また、給付金の配布スケジュールについては、5月22日から開始する予定であることや、申請方法が郵送またはインターネットを介して行われることが確認された。特に、特別定額給付金や子育て世帯への給付金に関しては多くの議員が関心を寄せており、質疑が活発に行われた。
最後に、次回の議会運営については、令和2年6月3日に予定されていることが告げられ、会議は散会となった。これにより、町の住民に対する支援策が進むものと予想される。