令和2年9月3日、鏡野町議会が9月会議を開催し、様々な議案が審議された。
議会では、町長から提出された報告が行われた。
「新型コロナウイルスの影響を受け、観光客数が減少した。」と山崎町長は指摘した。各法人の経営が報告され、一般財団法人鏡野町振興公社とファーム登美、人形峠原子力産業株式会社が黒字を達成した一方、株式会社未来奥津及び一般社団法人上齋原振興公社が赤字となった。
次に、令和元年度財政健全化判断比率及び資金不足比率が報告された。山崎町長は「前年度比で歳入は増加したが、依然厳しい財政状況が続いている。」と述べた。特に法人町民税が減少したことが、歳入の厳しさにつながっていることが強調された。議会ではこの件に関する詳細な説明も行われ、財政の健全化が求められる中、具体的な対応策についても確認された。
鏡野町地域活性化・生活支援基金条例の制定が提案され、町長は新型コロナウイルスの影響を受ける地域経済や住民生活への支援策として基金の設置が必要であると説明した。「この基金により、住民の生活を守る施策を実施する。」と強調した。
さらに、令和元年度一般会計及び特別会計歳入歳出決算の認定も審議された。歳入総額は119億2,542万円で、歳出は115億308万円となり、前年度比でいずれも増加した。町長は「引き続き経費削減を進め、町民福祉の向上を図る。」とし、削減努力を強調した。
補正予算の議案も提出され、新型コロナウイルス関連の事業費が計上されることが報告された。特に、衛生費や土木費に多額の補正額が計上され、今後の地域復興に向けた取り組みが期待されている。町長は「この逆境を乗り越えるために全力を尽くす。」と決意を述べた。
最後に、工事請負契約の議案が上程された。中橋橋梁修繕工事が取上げられ、山崎町長は「修繕の必要性を指摘し、議会の同意を求める。」と述べた。議会はこれら提案を受け、今後の議論を進める意向を示した。今後はさらに詳細な質疑も行われる予定である。議会は、町民の生活向上に向け、様々な施策を進める姿勢を固めていることが明らかになった。