令和4年3月14日、鏡野町議会において重要な一般質問が行われた。本議会では、地域コミュニティーづくりやデジタル化、子育て支援策など、多岐にわたるテーマが議論された。
最初に、地区公会堂建設事業費補助金交付要綱について言及された。片田八重美議員は、公会堂の役割や地域住民の活動拠点としての重要性を訴え、交付要綱の見直しを提言した。議員は「147軒もの公会堂が存在し、維持管理は厳しい状況にある」とし、具体的な支援策を求めた。町長は、過去の補助金の支給実績を示しつつ、「財政状況を鑑みて、必要な見直しを考えていく」と述べた。
次に、有害鳥獣対策についても質問され、捕獲や防除の取り組みが評価される一方、昨年度の捕獲数や被害の実態が報告された。鹿の増加が問題視されたが、町長は「捕獲活動を推進しており、環境への影響も考慮する」と強調した。
デジタル化の推進についての質問もあり、国の方針に従った町の取り組みが紹介された。飯綱洋平議員は、住民の利便性向上のための情報発信が不足している点を指摘し、「オンラインサービスを強化すべきだ」と訴えた。町長は「デジタル化が地域課題解決に応える鍵であり、積極的に進める考え」と示した。
さらに、子育て世帯支援についても意見が交わされた。花房尚議員は、「生活困窮している子育て世帯への給食無償化を求める」意見を提示し、町の予算の厳しさに対しても触れた。教育長は「特定の世帯を対象に支援を行っている」と述べつつも、「全ての世帯への無償化は難しい」との見解を示した。議論の中で、町民にとっての福祉充実が重要であるとの認識が共有された。
このように、議会では町の未来に向けた重要な施策が提起され、多くの意見が出される中で、今後の町の方針や施策に期待が高まる。特に地域の活力を引き出すためには、一層の努力が求められる。