令和3年4月27日に開催された鏡野町議会の第2回会議では、重要な議案の審議が行われた。
この日は、議長が議会を再開したことを告げ、町長による挨拶が続いた。町長の山崎親男氏は、春の到来を伝えつつ、今回が新たな議会のスタートであり、初めての予算審議となることを強調した。また、中部地域の新型コロナウイルス感染の現状について触れ、感染者の増加に鑑み、町民の安全を最優先に取り組むと述べた。
会議では、まず日程として会議録署名議員を指名し、次いで議会運営委員長の報告が行われた。岸泰廣議員は、補正予算および訴えの提起に関する重要案件を説明。特に補正予算については、昨年と比べて予算の利用が必要であると説明し、迅速な議決を求めた。
続く議第25号、令和3年度鏡野町一般会計補正予算(第1号)に関して、山崎町長は詳細な提案理由を説明。今回の補正予算は、町有施設の整備更新と改修工事の実施に必要な資金として、歳入歳出共に5,760万円を追加する内容であり、最終的な歳入歳出の総額は110億3,560万円を予定している。
質疑では、仲西祐一議員が一般会計補正予算に関連した質問を投げかけ、特にガスタンクの更新必要性について具体的な説明を求める場面が見られた。町側は、グループ間でシェアを行うための見積もりと、更新のコスト効果を考慮した結果だと説明した。
また、鶴喜小学校の改修関連でも早急な対応が必要であるとされ、詳細な作業計画の提示が求められた。教育課からは、改修作業が夏休みに合わせて進められる意向が示された。
次に、議第26号、訴えの提起についての議題が上程された。山崎町長は、学校給食費の滞納に無関係でないことを説明し、そのための訴えを提起する必要があるとした。この訴えは、過去の督促に応じなかったため、議会の承認を得て、民事訴訟を進めるためのものであり、適法な手続きとして議会へ報告された。
議論を踏まえ、いずれの案件も議会において迅速に可決された。議長は会議の終了を告げ、次回の定例日を示した後、会議は散会した。議会では、住民の意見を反映させた運営と、緊急な課題への対応が求められる場面が散見され、今後の議会活動に期待が寄せられる。