令和5年6月30日に開催された赤磐市議会の第3回定例会では、学校給食費の無償化に関連する議案が多く取り上げられた。
この日の主要議題の一つは、「学校給食費の無償化を国に求める請願」である。厚生文教常任委員会の光成良充委員長は、請願について「備前市や総社市がすでに無償化を実施している状況にあり、赤磐市も子育てを進め、政治判断を促すために賛成することが必要である」と述べた。
また、この請願について意見を述べた福木京子議員は、「全国的に給食費の無償化のニーズが高まりつつあり、赤磐市議会が一致して国に意見書を上げることが重要である」と強調した。さらに、地元の声を国に届けるために、議会全体で支持する意義を訴えた。
一方、補正予算に関する議案も提出された。原田素代議員は、新拠点公共ゾーン整備に伴う2,300万円の委託料に反対を表明し、「市内の災害リスクが懸念される中での補正予算は問題である」などと指摘した。しかし、他の議員たちは予算案を支持し、賛成多数で可決された。
友實武則市長は、閉会の挨拶の中で、「今期定例会では29日間にわたって活発な議論が行われ、議決された各種事業について早急に実施していく」と述べた。また、市民に対しては、梅雨や台風による防災情報に十分留意するよう呼びかけた。
今回の議会は、学校給食の無償化を巡る動きに加え、補正予算に関連する意見交換が行われ、特に市民のための施策に対する関心が高まっていることが示された。赤磐市の未来を見据えた議論が重要であることが、多くの発言を通じて浮き彫りとなった。