令和3年3月第1回赤磐市議会定例会では、様々な議題が取り上げられた。特に、手話言語条例に関する質疑が多く議論され、市の今後の施策が注目されている。
まず、議第5号として提出された手話言語条例において、佐藤武議員は市の新しい取り組みについて質問を行った。市長の友實武則氏は、手話講座や手話通訳者の配置を通じて、手話を使いやすい環境を整備する計画を明らかにした。具体的には、通院時の通訳派遣や広報紙への手話掲載など、多角的な施策を展開する意向を示した。友實市長は「遠隔手話通訳の導入を予定している」とも言及しており、今後の進展が期待される。
次に、議第9号の補正予算では、農業振興に関する具体的な数値が示され、果樹生産振興事業についても質疑が行われた。原田素代議員が農業振興費の補助金について言及し、特に新型コロナウイルスの影響から、補助金の減額理由を求めた。是松誠産業振興部長は、「県の補助事業での施策の縮小が影響していると見られる」と答え、今後の支援策の充実を図る意向を示した。
さらに、議第16号として令和3年度の一般会計予算について質疑が行われた。松田勲議員は、庁舎等整備事業の詳細について説明を求め、各事業の進捗状況を確認した。安田良一総合政策部長は、結婚支援事業を新たに立ち上げ、昨年度に比べても1,020万円増額した予算を確保していることを明らかにした。イニシアチブが重要という観点から、有効な施策を展開する姿勢を印象づけた。
議会は2月13日から3月1日まで休会に入ることが決定され、次回の本会議は3月2日午前10時からとなる。議会の進展に注目が集まる中、新たな施策に関する市民の反応も期待される。