令和3年6月7日に開催された赤磐市議会の定例会では、重要な市政課題が多岐にわたって論議された。特に、最終処分地建設の進捗状況について、佐藤武文議員が厳しく指摘した。
市長の友實武則氏は、最終処分地の石蓮寺への建設計画について、「地域の方々の理解を得るために、交渉を進めているところだ」と述べたが、議員からは「必要であれば早急に進めるべきだ」という意見が寄せられた。
また、環境アセスメントに関しても再調査の必要性が問われ、友實市長は「周辺環境の変化がない限り再調査の必要はないが、地域の感情を考慮する必要がある」とした。これに対し、佐藤議員は「時間が進む中で地域住民の不安が増している」と指摘し、計画の透明性と進捗を求めた。
下水道工事の計画に関しても、市民への説明責任が果たされていないとの厳しい意見が続出した。友實市長は、「工事の遅延は多くの要因が重なっている。この6月末には工事の進捗状況を市民にお知らせしたい」としつつ、具体的な期日は明言しなかった。
道の駅の建設については、計画が長引いているとの指摘がなされた。友實市長は、地域に密着した事業であるため、地域住民との対話を重視していると説明したが、議員からは「市民への情報提供や構想の提示が必要だ」と強調された。そして、歩道の整備不足についても議論が行われ、「事故があってからでは遅い」との意見が相次いだ。市長は、歩道整備の必要性は認識しており、地域の要望とともに検討を進めると答えた。
外部から招集した人材に関しても、貢献度が揺らいでいるとの懸念が示された。友實市長は、「様々な専門性を活用し、チームとして取り組んでいる」と述べたが、具体的な成果が見えにくい現状も指摘された。市民からは、職員の自主性を活かした施策の展開を求める声が高まり続けている。
全体として、本議会での議論は、市民の期待に応えられる形で迅速な政策実現を訴えるものとなった。これからの赤磐市において、各課題に対する具体的な進展が求められている。