令和２年５月第３回赤磐市議会臨時会が開催され、重要な議題が取り上げられた。
特に、新型コロナウイルス感染症に伴う緊急対策が議論の中心となった。
議会では、令和２年度赤磐市一般会計補正予算の承認が可決され、補正額は49億390万円に達することとなった。
この予算には、市民への特別定額給付金、日本全国で実施される再給付が含まれており、これは早急な生活支援につながる見込みである。
市長の友実武則氏は、補正予算の必要性を強調した。彼は「市民生活を守るため、迅速に施策を実施する必要がある」と述べ、新規の施策として子育て世帯への特別給付金や感染防止対策の徹底を報告した。特に、生活に困窮する業者への支援策も盛り込まれているとして、その実施に向けたスピード感が求められる。
友実市長は、特別定額給付金について「オンライン申請を５月９日から開始できる準備が整った」と報告し、紙の申請書配布は５月20日を予定していることを明らかにした。また、この給付金について市内の詳細な手続きが進められており、「申請書が届いた後、早ければ10日ほどで審査を経て、給付が行われる予定である」と話した。
一方、補正予算に対する質疑の中で、佐々木雄司議員が施策の周知について具体的に質問を通じ、住民に理解しやすい形で情報提供を行う必要性を指摘した。財務部長の藤原義昭氏は「広報などを通じて、住民の方々に詳細を把握してもらう等の対応が求められている」と回答し、情報共有の姿勢を示した。
また、ワイナリーに対する休業補償金についても議論が交わされ、是松誠部長は「施設の管理者として感染防止の観点から決定を下した」と状況を説明し、必要な支援であるとの認識を示した。議場内では、補償が過剰にならないよう、国の支援策との整合を取ることが重要だという意見も聞かれた。
最後に、友実市長は「今後も財源の充実を図りつつ、さらなる支援を行っていく」と決意を新たにし、全議員への協力を求めて、会議を終えた。今後の取り組みに対する市民の期待が高まる。