令和3年3月、第1回赤磐市議会定例会が開催された。
会議では、令和3年度の9件の特別会計予算が審議された。特に注目されるのは、国民健康保険及び後期高齢者医療特別会計予算であり、出席した市民生活部長の作本直美氏はその概要を説明した。
まず、国民健康保険特別会計予算について、作本氏は歳入歳出予算の総額を50億5,679万円、熊山診療施設勘定を3億8,675万4,000円と定めていることを明らかにした。また、被保険者数が前年と比較して302人減少し、医療費の抑制が課題であるとの認識を示した。
次に、後期高齢者医療特別会計予算では、歳入歳出予算の総額を6億7,392万4,000円とし、前年度に比べ3.9%の増とした。これは、75歳以上の人口増加が直接の要因である。市長の友實武則氏は、この状況について「地域医療の充実が求められる」と強調した。
さらに、介護保険特別会計についても、利用者数の推移を反映した予算が組まれ、保険給付費の歳出減見込みを示した。財務部長の藤原義昭氏が詳細を説明し、歳入歳出予算が44億820万5,000円に設定されていることを明らかにした。
加えて、訪問看護ステーション事業の予算も会議で審議され、実際の事業運営計画に基づき年度予算が5,371万1,000円で設定されたことも報告された。また、宅地等開発事業、竜天オートキャンプ場特別会計、財産区特別会計などもそれぞれの具体的な予算額を示し、審議は進んだ。
最後に、議会全体として予算審査特別委員会が設置されることが決定され、議長はこれをもって通常の予算審査のプロセスが続くことを確認した。議会の運営では、透明性の確保と住民の福祉向上を図る姿勢が強調されており、今後の議論が期待されるところである。