6月3日、令和元年6月第3回赤磐市議会定例会が開催され、議題には多様な案件が登載された。特に、平成30年度の各会計の予算の繰越に関する報告が詳細に説明され、多くの審議時間が割かれた。
最初に、友實市長が平成30年度の一般会計における繰越計算書を報告した。一般会計では、合計17事業に対して17億6,990万8,000円の事業費のうち、翌年度に繰り越す額は16億9,038万6,000円であるという。財務部長の藤原義昭氏は具体的な事業費用を示し、特に防災関連や公共施設の整備において多くの繰越が生じたことを強調した。
続いて、下水道事業特別会計の繰越についても説明がなされた。杉原建設事業部長は、公共下水道事業において4億5,170万円を繰り越す事情を挙げた。工事の進捗に伴い日常的な交通規制などが発生したため、予算の再調整が必要であったと説明されている。この繰越額は、事業の進展に必要不可欠なものであるとの認識も示された。
水道事業においては、6,919万4,000円が繰り越されることが報告され、水道管の移設工事や下水道工事の影響により繰り越しが生じたとされる。これらの繰越に伴う影響について、原田素代議員から質疑があったが、具体的な回答はなされず、従来の予算枠の維持についての確認に留まった。
最後に、令和元年度一般会計補正予算が提案され、3億7,845万5,000円が補正される見込みとなった。これにより、補正後の総予算は193億5,156万1,000円に達する予定である。特にプレミアム付商品券事業や学校施設の整備に関する経費が増額されることが示された。
議会は今後の継続的な施策の策定や地域住民への情報提供についても重要であると再認識され、議論の必要性が声高に訴えられた。次回の本会議は6月6日を予定しており、その際には新たな審議が行われる見込みである。