令和3年9月28日、赤磐市議会の第5回定例会が開催され、22件の議案と1件の請願が審議された。特に重要視されたのは、令和2年度の一般会計歳入歳出決算の認定および松くい虫防除に関する請願である。
承認された歳入歳出決算は、赤磐市の財政運営の透明性を示し市民への説明責任を果たす。しかし、決算審査特別委員会での質疑には、新型コロナウイルス影響に対する財政措置が浮き彫りとなった。具体的に、企業版ふるさと納税の寄付実績について「当初350万円を見込んでいたが、コロナ禍により寄付額が減少した」との説明に、市民からの反応が見られた。
松くい虫防除の薬剤空中散布中止を求める請願には、移住者などから754名の署名が集まっている。その中には、「健康被害を懸念している」との意見が多く、各議員の間で活発な議論が交わされた。地方議会において天然の環境保護を求める声が響くなか、「家屋や商業施設からの声さえも耳に届いている」と、反対意見も相次いだ。市当局は「十分な評価を行わず空中散布を続けている」と指摘され、請願は賛成少数に終わる。
さらに、令和3年度一般会計補正予算(第5号)の可決も相次ぎ、新型コロナウイルスの影響を受ける事業者や医療機関などへの支援が計画されている。市長は「地域経済の持続的な発展を目指す」と強調し、住民生活の安全を最優先とする姿勢を見せた。
報告の最後には、赤磐市の過疎地域における持続的発展を図る取り組みが示され、地域経済へのさらなる支援が期待されている。