令和3年9月、第5回赤磐市議会定例会が開催された。
市長の友實武則氏は、会期を9月28日までの34日間に設定したことを報告した。また、本定例会では、人事、経営状況、決算認定や特別会計に関する案件29件が提案されている。特に株式会社是里ワイン醸造場の経営状況については注目を集めた。
友實市長は、新型コロナウイルスの影響により、同社の売上高が前年比86%に減少したことを指摘した。これは、観光業や飲食業への影響が大きく、特に直営売店の客足が落ちていることが要因であるとした。市長は「今後も地域特産品として品質向上と販売強化に努めていく」と述べ、厳しい経営状況にも関わらず意欲を示した。
また、赤磐市土地開発公社の経営状況についても報告され、昨年度の土地売却実績がなかったことや借入金残高がゼロであったことが問われた。この件に関して友實市長は、市の事業に対する需要が現段階では把握されていないと明言し、今後の計画についても慎重な検討を行う必要があるとし、地域経済の発展に寄与する方針を示した。
一方、令和2年度赤磐市の健全化判断比率についても議論された。本日の報告によると、財政健全化を維持していることが強調されたが、具体的な財源構成については市民への説明が不足しているとの意見も出た。
議会では、市民に向けて明確で理解しやすい財政状況の報告が求められたが、これに関しては市側の努力が必要だと認識されている。市長は引き続き透明性のある情報公開に努めていくと約束した。
加えて、諮問第5号の人権擁護委員候補者の推薦については、松岡里子氏の再任が全員賛成により承認された。この件については、松岡氏が人権相談や啓発活動に積極的に関与していた経歴が評価されている。
最後に、新型コロナウイルス対策については、友實市長が市民に外出自粛をお願いした。警戒が続く中、医療体制の維持に向けた対策が重要であると訴えた。