令和4年9月第4回赤磐市議会定例会が開催され、市の重要な課題である桜が丘中央の再開発や財政改革、消防職員の女性登用、さらには新型コロナウイルス感染症対策が議論された。
初めに、桜が丘中央の再開発に関する一般質問が行われ、安藤利博議員が地権者との交渉経過について尋ねた。友實武則市長は、地権者との信頼関係の構築に努めており、実現に向けた具体的な交渉が進められていると説明した。ただし、詳細な交渉内容については公開できないとのことで、市民からの信頼を得るためには透明性が求められると指摘されている。
続いて、議員は財政改革の具体的な取り組みを求めた。財務部長は、歳入確保と歳出見直しを進めることが必要であり、新規事業の推進には歳出の無駄を省く努力が必要であると強調した。具体的には、敬老会助成金や公共交通費用の見直しが課題として挙げられた。
また、女性消防職員の充実について、現在の消防長は女性職員の割合が低いとの問題提起に対し、充実した育成体制を整え、職場環境を改善することが市としての責任であると答弁した。緊急時における女性の存在は、市民に安心感を与える重要な要素であると認識されている。今後、採用活動を強化し、自信を持てる環境作りに努めることが求められている。
さらに、地域の安心安全を守るための雨水対策事業に関しても言及があり、既存の公共下水道の整備が進められていることが報告された。しかし、過去の遅延や不透明さへの反発が強まっており、今後は市民参加型の計画策定を行う必要があるとの声も上がった。
あらゆる取り組みの中で、地元企業の誘致や新規事業と地域住民の納得感を重視しなければ、地域の活性化にはつながらない。市長は、市民へ向けた明確なビジョンの提示と、具体的な成果を上げるためのアクションプランが必要であると認識している。今後、議会との連携を強化し、地域活性化のための施策を進める意向が表明された。