令和4年3月第2回赤磐市議会の一般質問では、庁舎改修や斎場の必要性、ため池管理の軽減策、地産地消の取り組みについて議論が交わされた。この中で、特に庁舎改修について、市長は計画性を持った推進を行う意向を示したが、市民からは不安の声も多く寄せられている。市長は「庁舎には、災害時の市民の安全を守る重要な役割がある」と強調した。
しかし議員たちは、現庁舎の耐用年数や改修費用に対する疑問を持つ。特に、総額20億円の予算で改修する計画に対して、具体的な明細や必要性を議会に示すべきだとの意見が多かった。議会での議論が十分でないことを問題視し、「市民への説明責任を果たしていない」と批判する声も聞かれる。
次に、赤磐市内の斎場についての質問も行われた。この件に関し、市長は「現在は斎場が必要であるが、周辺の意見を尊重しつつ進めていきたい」と述べたものの、市内に斎場が無いことへのもどかしさが多くの議員により表明された。高齢化が進む中で、斎場の必要性はますます高まっているとの見解が一致する。
その上で、ため池の管理についても議論が行われ、特に年齢を重ねた地域の方々がその維持管理に負担を感じている事実をもとに、「行政として可能な限り軽減すべきである」との意見が集まった。農業を支えるためにも、ため池の維持管理はさらに緊急かつ重要な問題である。
最後に、地産地消に関する取り組みについても質問が寄せられた。市長や教育長は、給食センターでの地産地消の実施について答弁したが、賞賛される一方でその取り組みが十分に広がっていないとの課題も指摘された。地域で獲れた農産物を利用することについて、さらなる工夫を求める意見が相次いだ。