赤磐市議会は、令和6年6月の定例会において、スポーツ振興や地域活性化に関する様々な施策について議論を交わした。
特に注目されたのは、ホッケーのまち赤磐の取組についてである。友實市長は、2022年11月にスポーツ・健康まちづくり優良自治体としてスポーツ庁から表彰を受けたことを紹介し、これまでの国体や全日本選手権、ホストタウン事業を通じて、赤磐市がホッケー競技の振興に力を入れていることを強調した。
赤磐市では、東京オリンピックに向けたカナダとニュージーランドの選手達の事前キャンプを成功させた実績がある。市内の幼稚園小中学校での交流イベントを通じて、子どもたちに世界との交流の機会を提供することで地域にスポーツの力を浸透させている。課題としては、県内の大学にホッケー部が存在しないため、トップアスリート育成のためには大学スポーツの発展が重要との意見が上がった。
また、グラウンド・ゴルフ場についても議論があった。利用者はコロナ禍を経て徐々に回復しているものの、競技人口の高齢化や他市との競争から利用者数は減少し続けているとの報告があり、さらなる活性化が求められている。
高齢者支援に関しては、緊急通報システムが導入されており、実際に133台が利用されているものの、75歳以上の独り暮らしの高齢者や、その支援が不足しているのが現状である。このシステムの利用者を増やすために地点を増やす必要があるとされ、多様なサービスが必要との意見が出た。
さらに、帯状疱疹ワクチンの助成制度の検討を促す声が多く寄せられ、高齢者の健康を支えるために必要不可欠な措置としての導入が期待されている。市長は、前向きな検討を行うことを表明した。
赤磐市では、これらの取組を進めることで、スポーツを通じた地域活性化と市民の健康促進に努めていく方針である。