令和2年6月11日の赤磐市議会定例会では、各議案に関する質疑が活発に行われた。出席した議員は18名、会議は新型コロナウイルス感染防止のための対策を講じた上で進行された。
質疑の中でも特に長引いたのは、令和2年度山陽ふれあい公園総合体育館防災拠点整備工事請負契約に関する件である。4番の佐々木 雄司議員が、入札の状況や落札金額について詳細を求めた。教育次長の有馬 唯常氏は、応札企業数は9者であり、落札金額は約2億5,082万7,500円、落札率は70%との説明を行った。
次に、令和2年度赤磐市一般会計補正予算についての質疑が行われた。1番の永徳省二議員は、コミュニティ施設の整備事業について、応募がどれだけあったか、選定基準は何かを尋ねた。市民生活部長の作本 直美氏は、10地区からの応募があり、選定は自治総合センターの基準によると述べた。
また、庁舎整備事業についても大きな関心を集めた。市長の友實 武則氏は、耐震改修を進めるためには、このタイミングでの予算が必要と説明したが、議員の中には議会の議論を待つべきとの意見もあった。議員からの批判が相次ぎ、今後のスケジュールや進め方については、議論の余地があるとする声も強かった。
農業振興についても意見が交わされ、多くの議員から課題解決に向けた具体的な施策の必要性が指摘された。産業振興部長の是松 誠氏は、民間事業者の技術や資金を導入することが重要であるとしつつも、農業振興基本計画を策定したことを伝え、今後の取り組みに期待を寄せた。
最後に、商工振興対策についても議論が展開された。商工費の委託料については、経済支援を目的とした事務費が必要との説明があり、議員からはこの支援策が実現可能であるかどうかを吟味すべきとの意見が出た。
会議は議第33号から40号までの各件を常任委員会に付託する形で終了し、次回は6月26日の再開が予定されている。