令和元年12月第5回赤磐市議会定例会が11月29日に開催された。主に交通安全と災害対策、権利擁護に関する議論が行われ、今後の施策が焦点となった。
まず、大森議員が通学・通園の安全について複数の質問を行った。桜が丘地区の横断歩道に関して、歩車分離の信号による通学路の安全確保を訴えた。他にも信号機の点滅時間短縮を求め、児童が無事に通学できる環境を整える重要性を強調した。市長は信号機の協議を進め、地域の意見を尊重しながら対応する意向を示した。
続いて、本庁の耐震補強の現状に関する進捗状況が説明された。市長は、市民サービスを向上させるため庁舎レイアウトを見直し、さらなる安全対策を実施していく方針を表明した。特に、居心地の良い空間を提供するための工夫を行う意向も確認された。
また、支所の職員が減少し、サービスの低下が懸念されることに対して、市長は中長期的に職員の効率的な配置と業務の見直しを進める考えを示した。職員の奮闘を支える環境整備の必要性も強調された。
鳥獣被害対策についても、治徳議員が詳細に現状と課題を説明し、特に猿による被害が深刻化している現状を訴えた。市側は捕獲活動や市民との協力を進め、引き続き猿対策に注力するとした。さらに、ジビエ利用の推進と地元農家支援のための施策を検討中であると報告した。
認知症対策についても議論され、保健福祉部長は市民後見人育成や支援体制の強化に向けた取り組みを紹介した。更なる高齢者支援の必要性が認識され、権利擁護センターの設置に向けた動きが進められていることも確認された。
最後に、大森議員が宿泊施設誘致の必要性を訴え、観光振興や市民の利便性向上の観点から市長に調査の強化を求めた。市長は、地域特性を生かした宿泊施設整備を推進していく考えを示した。