令和元年12月2日、赤磐市議会の定例会が開催され、教育委員会や市政府に関する重要な議題が取り上げられた。今回の会議では、教育委員会における不正問題が大きな焦点となり、具体的な対応や責任の所在について論議された。
特に、友實市長は今回の不正問題に対して厳しい姿勢で臨み、調査の重要性を強調した。彼は、「このような事案が発生したことに対する責任を感じており、調査を進め、真実の解明に努める」と述べた。市の業務を行う上での透明性と信頼性の確保が求められ、そのためにも必要な対応を行わなければならないとしている。
教育委員会においては、臨時職員の時給が改ざんされた事実が指摘され、教育長はその事実を重く受け止める必要があると述べた。彼は「過去に遡ってしっかりと見直しを行うことが求められる」とし、当該職員の処分に関しても慎重に進めるべきだとした。
また、議会と市政府の関係についても議論がされ、教育委員会との調整が十分になされていないとの指摘に対して、市は「常に議会と適切なコミュニケーションをとることが大事だとの認識を持っている」とした。
続いて、賃金の不適正支払いについても詳細な分析が行われ、運転手の賃金が規定よりも高いことが明らかになった。この結果、約709万円以上の損害が発生する可能性があるとも試算され、市長はこれは明らかにして市民に報告する意向を示した。
教育長は、「現在、この件に関しては内部調査を進めており、近く報告を行う予定です」と述べ、今後の対応策についても議論が引き続き行われる旨を伝えた。
議員からは、市長、教育長、副市長に対し、ボーナスを辞退するのかという質問があり、全員が「市民へ信頼回復に努めるべき」との認識を示した。今回の不正問題は市民に大きな影響を与え、一丸となった対応が求められている。これらの問題は今後も注意深く監視していく必要があるため、次回の議会でもさらに深い議論が期待される。