令和5年3月第1回赤磐市議会定例会が開催され、議員たちが多岐にわたる課題について質問を行った。
市内の防犯についての質問では、牛尾直人議員が市内各所での防犯カメラの設置状況を強調した。入矢五和夫総務部長は、主要な通学路や市内に32カ所のカメラが配置されていることを述べた。一方で、防犯団体との連携を強化し、防犯意識を高める活動を再開する意向を示した。地域の集会所への補助金制度についても言及され、30万円の限度で補助が行われることが確認された。
子育て支援については、赤磐市独自の取り組みが行われていることが議論された。谷名菜穂子保健福祉部長は、出産後の早期訪問支援や地域の相談支援センターの設置を説明した。議員からは、府中市のようにより多機能な子育て支援拠点の必要性が指摘され、赤磐市でも今後の政策に反映されるべきだとの意見があった。
新拠点を中心としたまちづくりについて、友實市長は立地適正化計画に基づく公共ゾーンと民間ゾーンの役割分担を説明した。市が主体となる公共ゾーンには、道の駅やバスターミナル、子育て支援施設が計画されている。牛尾議員は、特に地域全体へのプラスの影響を考慮した計画策定を求めた。市長は議員の意見を踏まえ、今後の具体例の提示が大切だとの方針を述べた。
また、農業の現状についても議論が交わされ、是松誠産業振興部長が圃場整備を進める中で新規就農者支援の具体策を示した。一方、農業従事者の高齢化を危惧し、新しい支援体制の構築が求められているとの観点も強調された。隣接する団地の空き家を利用した居住支援策に関しても言及され、地域の協力が必要だとの認識が示された。
市長は最終的に、赤磐市の全体計画の中で市民の意見を重視し、相乗効果のある発展を目指していくと述べた。地域に寄り添い、市の施策を進める姿勢を示したことから、市民からの期待も一層高まっていると考えられる。